エスペースでの最後の通し稽古だった。なんだか、少し淋しい。センチメンタルな気分だ。演劇って、とても淋しくて切ないモノなんだと思う。いろいろな人と出会い、いろいろなことを学び、でも、終わってしまえば、そう、終わってしまえば終わりなんだ。なんて淋しいのだろう。でも、だからこそ、美しいモノなんだと思う。刹那的な美しさ。稽古中、みんな、一生懸命、燃えて、燃えて、で、本番で、燃えつくすのだ。燃えつくした灰は思い出としてしか残らないけれど、でも、その灰は砂金のように美しい灰なのだ。一期一会。一期一会。もう一回、一期一会。何を言ってるかわかりませんね。なんとなく、こんなこと言ってみたくなりました。僕は今、シラフです。決して酔っぱらってません。そんな稽古でした。
松本雄貴
松本雄貴
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